社員インタビュー
敦賀営業所
Y.S. さん

配車担当(ブッキング業務経験あり) 2022年入社
新たな挑戦のチャンスは逃さず邁進
海陸複合一貫輸送を安全かつスムーズに

Job duties 業務内容

東京本社にある定航部(現・営業企画部)に3年間勤務。初のジョブローテーションで、2025年4月より敦賀営業所に異動。Y.S.さんは、着任後約3ヶ月半ブッキング業務を担当し、現在は配車業務を担当しています。本社と臨港店との仕事の違い、そして入社後の体験から見えた近海郵船(以下、KYK)のリアルについてお話を聞きました。

Q 01.
入社の経緯を教えてください。

入社面接では、「やるなら、この業界のゼネラリストを目指したい」と語ったことを覚えています。その思いは今も変わっていません。実は私は就活2年目でKYKに入社しました。就活1年目は金融系を志望し、内定もいただいたのですが、描いていたイメージとのギャップを感じて辞退しました。改めて「自分が本当にやりたいことは何か」を考えたとき、自社の商材と強みを持つ会社で、手ごたえを感じながら働きたいというイメージが固まってきました。そうして2年目、広くメーカーや商社なども検討したなかで、まったく縁のなかった“船”の仕事に惹かれた理由は、「想像できないからこそ、ワクワクする!」と感じたから。最後に私を突き動かしたのは、好奇心でした。

Q 02.
入社後の職務経歴を教えてください。

入社後は定航部(現・営業企画部)に配属され、2025年4月に敦賀営業所へ異動しました。定航部では、敦賀―苫小牧航路、東京―大阪―那覇航路(RORO船)、東京―仙台航路(コンテナ船)のオペレーション業務並びに、各航路の収支管理に従事していました。この3年間では会社全体の動きや内航海運業界の流れを理解するとともに、データ分析や資料作成のスキルを身に付けることができました。
4年目にジョブローテーションで敦賀営業所へ。山と海に囲まれた美しい景色と、日本海のおいしい魚が魅力の港町です。着任後はブッキング業務を担当。日々の条件に応じて、積載量が常に最適な状態になるように調整を図るのが主な仕事です。現在は配車業務に従事しています。

Q 03.
敦賀営業所での仕事について教えてください。

配車業務は、KYKが所有するトレーラーを荷主に提供し、集荷・配送の手配を行って海陸複合一貫輸送をスムーズに実現させるのが主な任務です。KYKが有するトレーラーのうち当営業所では1日70~80台が動いていますが、荷主の希望と在庫数は日々異なるため、調整力が求められます。トレーラーは毎日常に稼働しているので、動静の管理が非常に重要となります。加えて、経年劣化や故障がみられないかといったトレーラーの品質管理、天候不良や事故といったイレギュラー対応など、やることは盛りだくさん。常に円滑な調整が図れるよう、日々社内での連携や荷主とのコミュニケーションを大切にしています。

Q 04.
初めての移動を伴うジョブローテーション。本社での仕事と違いはありましたか?

最初に驚いたのは、現場の臨場感とスピード感。目の前に港があり、貨物もすぐそこ。出航していく船をみながら、「本社でやっていたのはこのことだったのか」と、ひとつずつ答え合わせをしているような毎日です。体感的に理解が深まるので、楽しいですね。また、現場の仕事は日々完結型。状況に応じての判断や臨機応変な対応が求められるので、内容が濃く、1日があっという間に過ぎていきます。
「ジョブローテーションは大変そう」と思う人もいるかもしれませんが、前任者と作業をしながら引き継ぐので難しいことはありません。むしろ、すべての仕事は繋がっていること、共創していることを実感でき、仕事の価値がより明確になります。ひとり暮らしも初めてで不安もありましたが、「意外とやってみればなんとかなる」というのが正直なところです。船の運航スケジュールに合わせて休暇を取りやすいのも魅力。趣味のサッカー観戦やサウナへと、休暇を満喫しています。

Q 05.
仕事での忘れられないエピソードは? 

2年目に担当していた東京―仙台航路のコンテナ船が老朽化のため代替えすることになり、船のオーナーと造船所の間に立って打ち合せを重ね、仕様の決定や金額交渉などを行いました。2025年2月に大分で行われた起工式には私も参加させてもらい、他部署へ異動となり現地での参加は叶いませんでしたが7月の新造船「はるかぜ」の進水式が無事執り行われたと聞いています。
(その様子はHPにも掲載されているのでぜひご覧ください。)
自分の仕事が形になり、動く姿が見られるなんて。この感動は一生忘れないでしょう。新造船に関われるのは異例なこと。正直最初は、「こんな若手に任せていいの⁉」という思いでしたが、上司や先輩の支えでやり遂げることができました。やる気があれば、チャレンジを後押ししてくれるKYKの社風を改めて実感した出来事です。

Q 06.
Y.S.さんが思う、KYKで働く意義とはなんでしょう?

通常業務以外にも、部署横断のプロジェクトである「BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)」に参加して、若手を主体としたタスクチームで活動しました。ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)の策定や、本船との連絡をシームレス化する海上通信手段「Starlink」の導入、HPリニューアルなど、全国各部署の仲間と知恵を出し合い、社内業務の効率化という目的に向けて改革に取り組む貴重な経験ができました。
MVVのミッションである「Bringing value to life.」。それは私にとって、人々の暮らしや産業に必要なものを、安全かつ確実に届けることで社会を支えるという約束です。そのために何をすべきかと突き詰めれば、社内外の方との連携や、状況に応じて速やかに対応できる力といった、自身の課題が見えてきます。MVVを軸に、KYKというひとつの船に乗り、信じて前に進んでいくのみです。

Q 07.
これから挑戦したいことや、将来的な目標は?

入社面接で宣言したように、ゼネラリストになりたいという思いは変わりません。それに向けてさまざまな土地や部署で経験を積みたいです。ただ、“自分ひとりが上がっていこう”ということではなく、今も周りの方々からしていただいているように、得た知識や経験は周囲と共有し、社内外問わず人の役に立ち、頼りにされる存在でありたいと思っています。「海運業についてはこの人がいれば安心」と思ってもらえるよう、今は経験を積み重ねるとき。ブッキング担当になってまだ3ヶ月半でしたが、配車業務に空きが出た際は、自ら手を上げました。新たな経験のチャンスを逃したくないという思いでしたが、結局は好奇心が強いのだと思います(笑)。

Q 08.
就活中の方へ、メッセージをお願いします!

私は2回就活を経験しましたが、2年目に業種を絞らずさまざまな会社にアタックしたことで、「社会や、自身のことも何もわかっていなかったな」と気がつきました。就活では、自ら可能性を狭めず、できるだけ多くの会社の説明を聞き、人に会うことをおすすめします。就活はそれができる数少ない機会です。その方が納得度は増しますし後悔も少なくなります。
全国の港を結ぶ内航海運は、たとえ陸上の物流が止まっても動き続けられるため、災害時や緊急時にも大きく力を発揮します。自分たちの働きで社会に貢献していると実感できる仕事は、なかなかありません。ワクワクしながら、スケールの大きな夢を共に描ける仲間をお待ちしています。

Schedule スケジュール

09:00
出社&港にあるトレーラーのチェック
前日退社から当日出社するまでに帰ってきたトレーラーの在庫状況をチェック。
出社&港にあるトレーラーのチェック
10:00
荷主への提出書類を作成
荷主から来るオーダーをもとに、書類作成をおこないます。
13:00
翌日以降のオーダー確認
翌日以降の在庫状況を見ながら、提供予定数を調整します。
15:00
トレーラーの点検
トレーラーの点検
17:00
退社
返却されたトレーラーを確認してから退社。

敦賀営業所って、どうですか?

窓の外は敦賀湾。すぐ目の前に港があり、作業をしている様子が見えるので、オフィス業務をしながらも現場との一体感があります。従業員数は14人。少人数で2航路を担当しているため、業務量は比較的多いかもしれません。私の場合は、もともと本社でのオペレーション業務で連絡を取り合ってきた方もいたので、特に緊張することもなくフレンドリーな職場にすぐ馴染むことができました。